お酒を飲みながらスタッフ(カウンターレディ、ホステス、キャストなどとも言います)との交流を楽しむ夜の店には、いくつか種類があります。例えば「スナック」「ラウンジ」「バー」「クラブ」などですが、その違いはなんでしょうか。
お店を営業する上で「飲食免許」と「風俗免許」の2種類があり、クラブのようにホステスがお客様の横に座って一緒に飲むという行為は風俗行為となります。風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)によって風俗店の営業は深夜1時までとなっており、一方で飲食店は24時間でも営業可能です。
下記は「スナック」「ラウンジ」「バー」「クラブ」の一般的な特徴となります。実際はお店によって様々な運営スタイルがあり、細かなサービスの設定が設けられています。
スナック(Snack)
スナックは「スナックバー(Snack bar)」の略で、軽い食事もとれる酒場という意味があり、基本的に「飲食店免許」で営業します。スナックはママを中心にお店の運営が行われます。ママを含めた女性スタッフは基本的にカウンター越しの接客サービスをおこない、ボックス席がある場合でも隣に一緒に座って飲んだりはせず、対面に座っての接客サービスとなります。
スナックには「席料」が存在しますが、「チャージ」とよばれていて下記のクラブ程高いものではなく、「お通し」程度のところもあります。その代わりミネラルウォーター(水)や氷やカラオケなどにも料金がかかります。「チャージ」が数千円くらいのところもありますが、その場合はお通し・氷・ミネラルウォーターなどが含まれている場合もあります。
スナックでは時間制の料金(時間課金)がない場合もあり、ボトルさえ入っていれば(ボトルキープ)、比較的安くすむお店もあります。また、ボトルキープをしていないお客様向けのセット料金があるお店もあります。
ラウンジ(Lounge)
ラウンジは接待向けのクラブとカジュアルなバーの中間という特徴があります。ラウンジもスナックと同様に基本的に「飲食店免許」で営業します。スナックがママを中心とした小規模なお店なのに対して、ラウンジは店内が広く、ソファーやボックスシートに座りながら女性スタッフの接客サービスを受けます。「ラウンジ(Lounge)」とはもともとホテルなどの社交室という意味があります。
料金体系はスナックとほぼ同様ですが、スナックよりは高額である場合が多いです。
バー(Bar)
カウンターバーやショットバーなど、カクテルなどのお酒にこだわったお店を指すようです。バーテンダーがいることも特徴です。ただ、バーといっても女性スタッフが大勢いてクラブ形式のお店もあります(ガールズバーと呼ばれます)。
ショットバーの場合はメニューに価格がのっている店が多く、基本的にはカクテルで1杯500円~1500円ほどです。ただ、ウィスキーやブランデーやバーボンなどの高級酒のショットは当然高くなります。
クラブ(Club)
ほとんどがボックス席で、1グループに少なくとも1人はホステスがついて飲み物を作ったり、話をしたり、カラオケを歌ったりします。1人の客に1人のホステスという場合もあります。
たいていの場合クラブも「席料」がかかります。座った時点で1人いくら、とカウントされます。それからボトル代、ミネラルウォーター、氷、カラオケ、料理、などが加算されます。ミネラルウォーター・氷・カラオケは席料に含まれている場合もあります。
席料はおおよそ1万から。上は天井知らずの高級店(高級クラブ)も存在します。そして、ほとんどのお店で時間制の料金(時間課金)となります。また、特定のホステスを指名すると発生する指名料金がある場合がほとんどになります。